ご無沙汰してしまいました
ブログを書かなくては、書かなくてはと思いつつ、ついつい後回しになってしまっている今日この頃ですが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。写真は等々力渓谷にハイキングに行った時のものです。
さて、先日、沢知恵さんの講演会に行ってきました。沢さんは元ハンセン病患者の方と長年交流しておられ、ハンセン病についての基礎知識に始まり、具体的な交流活動、そして園歌に対する音楽研究についてなど。講演会では沢さんのお話にグイグイ引き込まれ、90分があっという間でした。私はこの沢さんの『胸の泉に』が大好きで。ラジオでこの曲を初めて聴いた時、「なんていい歌なのだろう・・・!!」と。歌詞自体は詩人の塔和子さんによるものですが、沢さんのパワフルな歌声と心からの想いが歌詞に吹き込まれていて、本当にとっても素敵な歌です。歌詞の中でも特に好きなのがこの一節。
かかわることから始まって
かかわったが故に起こる
幸や不幸を
積み重ねて大きくなり
くり返すことで磨かれ
そして人は
人の間で思いを削り思いをふくらませ
生を綴る
沢さんもおっしゃってましたが、人と人とが関わることで、もちろん楽しいこと、嬉しいこともありますけど、それだけじゃないですよね。苦しいこと、傷つくことだって、たくさんあります。それでも、この詩にあるように、
かかわらなければ路傍の人
私の胸の泉に
枯れ葉いちまいも
落としてはくれない
ハンセン病患者の方への差別。そして、また様々な形で存在する差別。例えばアメリカでは人種差別が依然深刻な問題となっていますけれど、差別とどう向き合っていくのか。そもそも差別をなくすことは可能なのかどうか。可能であればどう解決していけばいいのか、不可能であれば差別とともにどう私たちは生きていくべきなのか。一人ひとりが問われているように思います。